[ハンダ付け不要-非マイコン系]
共立電子のピュアオーディオキットブランドであるWonder Pureから高音質&高出力の「パワーアンプ基板完成品」が発売になりました。
というわけで、既販売の電源基板と組み合わせてマニア垂涎のモノ・パワーアンプを製作してみました。
パワーアンプ基板の外観はこんなカンジです。
・品番 WP-AMP7294V2
心臓部のパワーICには米国STマイクロ社の「TDA7294」が採用されています。
海外の高級・高額アンプにも散見されるICで、その音質には定評があります。
終段デバイスにはFETが採用されておりまして、歪成分は偶数次が主体ですのでイヤな音が耳につかず、ソフト&クリアな音が最大の特長です。
その音質を活かすべくフィルムコンデンサにはドイツWIMA社のポリプロピレンを、電解コンデンサにはニチコンのオーディオ用をチョイスしています。
DC±22を印加すれば25Wの出力(1kHz 歪率1.0%)が得られます。
出力10W時には驚異の低歪率0.004%を誇ります。
ステレオには2台必要ですが、モノにすることによってクロストークの心配がなく、左右のスピーカーの近くに設置すればスピーカーケーブルを最短にできて、ケーブルによる音質劣化を最少にできる・・・ということで理想のアンプ形態といわれています。
電源基板もWonderPureブランドの完成品をチョイスしました。
外観はこんなカンジです。
・品名 パワーアンプ用±電源基板完成品
・品番 WP-DEN25VW
整流ノイズの少ないショットキーバリアダイオードとオーディオ用電解コンデンサを採用して音質に配慮した基板になっています。
電源トランスにはトロイダル・コアトランス「HDB-60(LL)」を採用しました。
これらの主要パーツを収納するケースは、自作ファンにはおなじみのタカチ電機工業製のヒートシンク付きアルミケースを選びました。
外観はこんなカンジです。
・品名 ヒートシンクアルミケース
・品番 HIT17-6-18SS
幅174mm 奥行き180mm 高さ60mmというコンパクトサイズです。
ケース内部のパーツレイアウトはこんなカンジです。
入力部をできるだけトランスやACラインと離すこと、配線が最短になること等々の約束ごとを考慮した結果、こんなレイアウトになりました。
アーでもない、コーでもない・・・とトランスや基板のレイアウトを考えるのもアンプつくりの楽しみですので、皆様も自分なりの流儀??に従って考えてみてください。
アンプを数台作られた方には入出力端子や電源スイッチなどの周辺パーツの解説や取り付け方の説明は不要でしょう。
お気に入りのパーツを選んでいただいて結構です。
電源スイッチですが、私はシリコンハウスの店頭をいろいろと眺めまわした結果、レバーがアクリル製で電源ONと同時にレバー全体がブルーに光るものに心惹かれてチョイスしました。
ご参考までに品番は「TL-22H2DKNBS1(青)」です。
穴あけ加工が終わったフロントパネルとリアパネルはこんなカンジです。
丸穴はステップドリルを使って電動ドリルで穴あけしました。
ACジャックの角穴は内周に沿って4mmのドリルでたくさんの穴をあけて、ニッパーで切り取った後、平ヤスリで仕上げました。
ボリュームツマミまわりのドットや文字は「レタリングシート」使って文字入れしました。
ご参考までにレタリングシートの品番は「WP-LS271」と「WP-LS272」です。
ヒートシンクにパワーICを取り付けるためにタップ立て(雌ネジ加工)が必要です。
作業しているところはこんなカンジです。
フロントパネルに電源スイッチを取り付けたらこんなカンジです。
リアパネルにパーツを取り付けたらこんなカンジです。
アンダーパネルにトランスと基板を取り付けたらこんなカンジです。
基板の取り付けにはM3×10のネジスペーサを使用しましたが、樹脂製のペテットでもOKです。
電源基板は四隅すべてをネジ止めしますが、アンプ基板は2カ所だけでOKです。(〇印)
電源基板のように四隅をネジ止めしようとすれば、パワーIC取り付けネジを含めた5カ所の穴加工の精度確保がむずかしくなるからです。
フロントパネルとリアパネルを取り付けた後で全体の配線をします。
全体の配線図はこんなカンジです。
配線が終わったケース内部はこんなカンジです。
ステレオにするために同じものを2台製作しました。
こんなカンジです。
特性を計測してみました。
負荷抵抗8Ω時の出力対歪率特性はこんなカンジです。
出力10W時の1kHz (青色の線)の歪率はなんと0,004% !!
一般的に最大出力は歪率10%の数値で表しますのでそれによりますと約25Wということになりますが、実用最大出力は約20Wというところでしょうか。
10kHzの歪率が若干悪くなっていますが、FETデバイスはこんな傾向があります。
周波数特性はこんなカンジです。
出力1W時の周波数特性です。
一般的に1kHzを基準にして-3dBの範囲を表記しますので、それによりますと20Hz~100kHz以上ということになります。
アナログアンプらしく可聴全帯域にわたってフラットな特性を得ることができました。
実際の使用例ですが、音源機器と本機の間にパッシブコントローラを接続すれば使い勝手がよくなります。
接続例はこんなカンジです。
本機(モノ・パワーアンプ)2台の音量調整がパッシブコントローラのツマミひとつで可能になります。
アンプの理想形といわれているモノ・パワーアンプ製作の参考にしていただけましたら幸いです。
更新予定:毎週木曜日(次回は8月31日です!)



















